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ニカラグア エル・ススピロ ブルボン パルプドナチュラル (トップスペシャルティ)
¥800
国 ニカラグア 標高 1350〜1450m エリア マタガルパ アランフェス 品種 オレンジブルボン 農園名 エル・ススピロ農園 生産処理 パルプドナチュラル 生産者 ミエリッヒ・ファミリー (まさに“Suspiro(ため息)”が出るほど甘くフルーティーな風味) Fincas Mierischが持つ小さな農園 エル・ススピロ農園は、マタガルパ北部アランフェスの山間に位置するミエリッヒ・ファミリーが所有する農園の中でも最も小さな農園です。マタガルパの主要道路から山道を進んだ先、原生林の中にある小さいながら綺麗に整備された農園が、エル・ススピロです。 この土地は、ミエリッヒが所有する農園の中でも水資源の豊かなエリアで、ブルボンをメインにカツーラ、カトゥアイを育て、この水資源を最大限利用したウォッシュドとパルプドナチュラル・プロセスのコーヒーが生産されています。 小規模こそが強み 生産量は、全品種を併せても80袋程度ですが、毎年ミエリッヒ・ファミリーが開催するプライベートオークションにおいても目玉の1つにあげられるのが、このブルボンのパルプドナチュラルです。所有する農園の中でも、標高の高いススピロ農園は、肥沃な土壌と原生林によるシェードも相まって、ブルボン種を栽培するのに適した農園とされています。そうしたこの地特有の生産環境は、驚くほどフルーティでフレーバフルなコーヒーを生み出しています。 農園のパルパーなどは、他の所有農園に比べ古いために、パルピング前までの生産したチェリーの熟度やピッキング・粗選別がより重要になります。だからこそ生産量を大きく増やすことは難しく、少ない生産量だからこそ、農園の木々1本1本のケアを可能とし、チェリーのピッキング精度の向上にも寄与しています。 ミエリッヒによるパルプドナチュラル パルプドナチュラルのプロセスは、そうして早朝から丁寧に収穫されたチェリーを夕方にパルピングし、100%ミューシレージが付着した状態で翌朝までドライファーメンテーションを行った後に、マタガルパの標高670mにあるドン・エステバン・ドライミルまで運ばれます。最初の2日間はミューシレージを乾燥させるためにビニールパティオの上で予備乾燥が行われ、1日に3〜4回ほど撹拌をしながら水分値を50%ほどまで下げます。その後、室内の3段組みのアフリカンベッドへ移動し、最上段で水分値が15%程度になるまで乾燥、その後2段目、3段目と移し替え10日〜12日かけて12%程度の理想的な水分値までゆっくりと本乾燥をさせています。 そうして幾重にも人の手間が加わって出来上がったエル・ススピロ パルプドナチュラルは、Suspiroの意味でもある”ため息”の出るような甘くフルーティな風味を有します。 (カッピングコメント) クリアーで飽きのこない味わい レッドアップルやオレンジを思わせる明るく透明感のある風味で、クリアーな印象を受けます。マウスフィールも心地よく、舌触りがとても滑らかで、チョコレートのような甘い余韻も心地よく感じました。馴染みやすい風味で、飽きのこないバランスの良さが魅力かと思います。また、冷めるにつれてオレンジのようなアシディティも明瞭に感じられました。 (カッピングプロファイル) レッドアップル、オレンジ、チョコレート、ローストアーモンド、ブラウンシュガー、スムースマウスフィール、スフィートフィニッシュ、トランスペアレント 深煎り 苦味 3 甘味 3 酸味 1 香り 2 コク 3 中深煎り 苦味 2 甘味 3 酸味 2 香り 2 コク 2
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ニカラグア ロスカルプレス・デ・カサブランカPN (スペシャルティコーヒー)
¥750
国 ニカラグア 標高 1103〜1173m エリア ヌエバセゴビア県ディピルト村 品種 カトゥーラ 農園名 カサブランカ農園 生産処理 ドライファーメンテーション&パルプドナチュラル 生産者 セルヒオ・ノエ・オルティス (自分だけのコーヒーを生み出す為に) オーナーのセルヒオ氏は、創意工夫を以てコーヒー生産に情熱を傾ける非常に魅力的な生産者です。彼はCOEを数々受賞したお父さんからカサブランカ農園を引き継ぎ、コーヒーの生産に従事。COEの1位を目指して、時には発酵速度をコントロールするために発酵槽にクーラーを入れたり、ブラジルまで赴き生産処理技術を学び、最高の選別機と言われるピニャレンセ社製の水路選別機を中米で初めて導入したりと最高のコーヒーを生み出す為に心血を注いでいます。また、彼の生産処理方法も独自の方法で行われ、非常にセンシティブな生産処理が行われています。 (区画や選別を徹底する取り組み) カサブランカ農園は、ディピルト村の1082〜1506mの山岳地域に位置します。選別は、ピニャレンセを用い、完熟チェリーのみをハンドピック、赤いチェリーのみを選別してプールに投入、水路でのチェリーの比重選別、グリーンセパレーターでの選別、水路でのパーチメントの比重選別、アフリカンベットでのハンドピックが行われ完璧な選別が行われます。SCAJテクニカルスタンダード委員会の生産処理別カッピングセミナーでは、毎年セルヒオ氏の豆が採用されているほど1つ1つの工程が管理されています。 (農園にとって最高の生産処理を模索) 用いられている生産処理方法は、以前はフリーウォッシュドでしたが現在はDry Farmentation & Palped Natural。この方法は、チェリーをパルパーにかけた後に、発酵槽に入れ、水はためずに下記のように自然発酵工程を進め、その後水洗せずにアフリカンベットで乾燥にかけられる方法です。 発酵初日:青臭い、大豆のような臭い、ミューシレージは手につかない。 発酵2日目:焼酎のような臭い、嫌な臭いではない。ミューシレージはベトベトで、パーチメントごと手にへばりつく。発酵3日目の朝:焼酎のような臭いはなくなり、ミューシレージは手につくが、パーチメントは手につかない。パーチメントからミューシレージが簡単にはがれる。 伝統的な水洗式では、2日目のような状態で水洗処理にかけるが、セルヒオ氏の方式では発酵を終えるタイミングは臭いで判断します。そして、水洗はせず、そのままオコタル(標高760m)のドライミルに持込み、アフリカンベッドで乾燥(水洗しないので、どちらかといえばパルプドナチュラルに分類されます) セルヒオ氏は、Make your own bookという言葉を大切にしています。最高のコーヒーを生産するには、その土地独自の生産方法があるべき。最高の土地で最高のカップクオリティを生み出す為に育てられたスペシャルティを是非ご賞味ください。 (尖りすぎずマイルドなコーヒー) アメリカンチェリーなどのマイルドな果実感と、メープルシロップのような甘さでマイルドなコーヒーに仕上がっています。良い意味で過度なフルーティーさもなく、尖りのないベーシックなコーヒーをお探しの方におすすめしたいコーヒーとなっております。 【アメリカンチェリー、ストーンフルーツ、フローラル、キャラメル、メープルシロップ、シトリック、スムースマウスフィール】 深煎り 苦味 4 甘味 2 酸味 1 香り 2 コク 3 中深煎り 苦味 3 甘味 3 酸味 2 香り 3 コク 3
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